メンバーは、
- Key: デビットサンシャス(1953年生まれ55歳)
- Bass: タルウイルケンフェルド(1986年生まれ23歳)
- Drums: ヴィニー・カリウタ(1956年生まれ53歳)
ライブのご様子
1944年生まれ,64歳.みかけ的にはさらに引き締まった感じがあり,演奏の完璧度も一段とあがった. 相変わらずの,引き締まった二の腕,しゃきっとのびた姿勢,滑らかな髪.今回は黒髪で登場.Asahi.comなどにインタビュー記事と写真が載っていたが,写真映りが悪く,実際には,あんなにしわくちゃではないと思う.今回,前髪はまっすぐ切り過ぎたか?感はあったものの,すんごいかっこいい.大阪1日目は上から下まで白.2日目は最近よく見かける黒のちゃんちゃんこと黒のブーツ. ウドーフェスの時とは,キーボードとベースが変更されており,またも,この楽器については振り出しに戻った感じ.前回のキーボードの人は,最初,はらはらするような酷いプレイが多かったものの,最後には,「虹の向こうに」を先生と作り上げるなど,目覚ましい成長があった.曲も大分覚えてくれたのでこのままでよかったと思って居たところに,新人が加入.「Where were you?」的存在で,何曲目かでキーボードソロが出るまで,どこにおったんや?状態.本人が絞って居たというより,多分,卓が絞って居たものと思われる.曲調も理解しておらず,今後の人.ほんとに,ジェフとやりたかったのかな?と疑問. タルウィルケンフェルドは,「タル様」と呼ばざるを得ないような方で,日本にもあんなちやほやされすぎてたかぴーな美人女優がいたが,オーストラリアにはちゃんと,そのベーシスト版がいらっしゃったという感じ.見かけは,ビデオなどで見るよりも,もっと美しい.スタイルもいいし,かわいらしい.じいちゃんの中にいる一輪の華といった感じ.表情も豊かで,男がメロメロになるのも仕方ない.スタイルとしては,演奏の基礎を支えるというよりは,ベースソロなどをお得意とするような感じ.ただし,ちやほやされすぎて,大阪講演では,お客からもらった花束を客席に投げ捨てるなど,かなりたかぴー.演奏の方は,上手な素人的で,これからキャリアを積んでプロになって行く人.ジェフとのアイコンタクトをとっているようで,なかなかとれず,ちょっと難しい感じ.多分,ロックに慣れていないとか,長いツアーで疲れて居たせい(座り込んだり,ベースを置いたりもしていた)だとは思うが,あの美しさだけは,他のおじいさん達のやる気を起こさせるのに十分であり,そういう意味では良い存在なのかもしれない. ジェフベックはジェニファーバトゥンもそうだったが,女性に優しく,積極的に起用しようとしてくれる.ジェニファーの場合は,小さいころからずっとジェフのファンで,それなりに苦労して今の地位を築いており,プロとしての根性もテクニックも間合いも統べて兼ね備えているので,同じ女性として大変応援したいと思った.しかし,今回のようにただかわいいだけで起用されるのは,全国の「男の3倍は職場で苦労し,家庭もこなしても報われない」働く女性から見ると,ただ腹が立つのみである.プロとしてステージに立つのであれば,それなりの仕事をしてほしい. この新人二人に反し,カリウタは大変素晴らしかった.もともとジャズ出身で,レギュラーグリップなのに,ちゃんとロックしていた.ボレロはツアーでの導入当初,メカニックがアコギを弾いたりして作り上げていたが,今回完成を見た感じがした.欲を言えば,ナディアはもう少しインドっぽさを全面に出してもいいのではないかということと,レッドブーツは途中ももっとむちゃくちゃたたいても良いと思った.今回のレッドブーツは,もっともオリジナルに忠実で,もっとも素晴らしかったが,未だに「変な感じ」を引きずっている.それはリズムをキープしようとする姿勢だと思う.あの曲はリズムはどうでもいいのだ.その他の曲もカリウタはほとんど理解し,ちゃんと叩いて居た.やっぱり,ここまでジェフの曲を理解するには,5年は一緒にツアー回らないといけないということか.今のカリウタにランディホープテイラーがベースとしてついていれば,最強のトリオになっていたと思う.ジェニファー以来のオリジナルメンバーのランディが来なかったのはとても残念.タル様はカリウタと仲良しということだが,タル様を悪く言われないために,カリウタが無理してがんばったということか? 以上,私は素人で,このコンサートのために,ウドーの会員費用を毎年払い続け,他を切り詰めてでもチケット代を払って,家族の冷たい目を押しきり,この日のために家族サービスをがんばり,職場にも半年も前から理解を求めて,仕事を入れないように努力し,自分や家族の健康管理につとめ,やっとの思いで来たコンサートについて,正直な気持ちでした.しろうとがいいことだけ書いて中途半端に皆ほめるっていうのはおかしいと思う.プロには夢を求めていいと思う.
ライブとは関係なく ジェフベックと今共演してほしい人. キーボードでは,やっぱり,もう無理だけどヤンハマー(御病気),ニッキーホプキンス(死亡).マックスミドルトンは生きているのかな?いい人はスタジオミュージシャンでもたくさんいるので,無理に有名な人でなくてもよいので,ジェフベックのこと好きな人とやってほしい.(ライブやりながら覚えて行くというスタイルもうやめてほしいです) ドラムは,今,腕前がどんなかわからないけど,一度でいいから,ナラダマイケルウォルデンとレッドブーツをやりなおしてほしい.あと,やっぱり無理だけど,コージーパウエルとの共演も見たかった. ベースは,どちらかというと,実はロックの人よりも,ランディホープテイラーのようなファンク系の人があっているんじゃないだろうか? ギタリストのピン芸人としての地位を確立したもっともメジャーであるけれども,やっぱり,クリッシーハインドやケイトブッシュとやっているとこは見たいよなあ...スティービーワンダーも.ポールロジャースなんてすごくいいだろうなあ. こうやって見ていると,何かのアルバムで共演した人ばっかりだ. でも,やってみたらジミーホールだって悪くは無かったし,いろんな人とやってほしいけど,でも,どうしても,あのアルバムのあのプレイを見たいというのはあるよね. ジェフはNHKかどこかの公演でジェフがギターを最前列の人に渡して会場がパニックになった件ですが,これって,B'zのTak 松本さんに渡そうとしていたのだそうです. 以前にもCharに渡したことがあるとか. なんて美しい話なんでしょうね. ジェフベックも日本でギターでがんばっている人に優しくしてくれたわけだし,日本のギタリストにとっても,なんと勇気づけられることでしょうか.
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1. Beck's Bolero (Truth) カリウタの進歩のおかげで,完成を見た!って感じでした.わくわくする曲.久々のジェフベックとあって,緊張のあまり吐きそうになっていましたが,この曲で一気に胃がひっくり返った感じ!! 2. Pump (There and Back) 何かのCMで使われていた日本では有名な曲で,この曲をきっかけにジェフベックのファンになった人も知っています.安定した曲で,メンバーの一体感も感じられました. 3. Eternity's Breath 最近セットリストに入ってきた新曲です.元は誰の曲かは知りませんが,大変かっこいい曲で,ほんとはもっと長い曲のような気がします.ギターやベースは同じフレーズを弾き,カリウタが叩きまくるといった曲で,この曲でカリウタのロックとしての良さが爆発した感じ. 4. You Never Know (There and Back) イントロでベースが強調されるが,タル様が不得意とされるベースなので,今後この曲は削除の方向と見られる.タル様はよっぽどこの手の曲はだめなのか,途中ギターとベース,キーボードのユニゾンがあるが,そこではワンテンポ落として演奏. 5. Cause We've Ended as Lovers (Blow by Blow) 来 日直前に発売されたロニースコッツライブで,タル様が驚愕のベースソロを見せた曲.この曲は私も最近どんどん好きになってきた曲で期待も高まる.ジェフも この曲のギターソロは最近ほんとに素晴らしい.ドラムも構成を理解してくれているので,本当にすばらしい.アルバムよりすごいかもしれない. タル様は,本日はそんなに気分が乗らなかったようで,ちょっと残念.しかも,最後のギターだけで聴かせる部分にもベースが入ってきてしまい,もうちょっと曲調理解してくれという感じ. 6. Behind The Veil (Guitar Shop) Guitar Shopからのレゲエ曲.最初レゲエということで,???と思っていたが,ライブで聴いているうちに,なんだか,エッチなやらしい感じがなんとも言えず,大好きになった.2005年はこの曲とTwo Riversがセットになっていて,展開もすばらしかった. 7. Blast from the East (Who else!) ツ インギターの曲なので,なかなかやりにくかったと思う.この曲は変拍子でとっても面白いのだが,演奏は大変.ジェニファーが居てくれたらスムーズだったと 思う.ジェニファーの替わりになるはずのキーボードが機能しておらず,ベースも途中のフレーズは白玉(本来のベースフレーズ)で抜けてしまった.ただ, ジェフの演奏は,ジェニファーのときより,のびのびと弾いていて,面白い曲がさらに面白くてスリリングでかっこいい曲に仕上がって居た. 2日目は,この曲でジェフが構成を見失ってしまい,一旦曲がとまりかけたが,なんとか続行. 8. People Get Ready (Flash) 指弾きの練習曲! 9. STRATUS この曲大好きなのですが,この曲については,ほんとに,ランディホープテイラーがいてほしかった! 10. ANGEL(Who Else!) 音のヒット率も100%になり,非常に安定した良い曲になりました. 11. LED BOOTS(Wired) 最 初ツアーに導入されたときは,変な曲になりさがっていたが,今回カリウタさんが,ハードロック的なドラムソロを導入してくれたことで,もっともワイアード に近い曲に仕上がりました.欲を言えば,曲の途中もリズムを刻まず,ナラダマイケルウォルデン調にがんがん叩いてほしかった! 12. NADIA(You Had It Coming) この曲も本当はものすごく美しい曲のはずなのに,なぜか,ライブでは,その雰囲気が再現できていないと思います.原因はドラムとキーボードにもありますが,ジェフ自身もそれにつられているような感じがあります. 10. SPACE BOOGIE(There and Back) スキャッターブレインにも相当するスリリングでかっこいい曲!この曲を選択してくれたのは感謝の一言です. 11. Goodbye Pork Pie Hat(Wired)〜Brush With The Blues(Who Else!) どうしても,Goodbye Pork Pie Hatの方がずっと良い曲だと思っているのは私だけでしょうか?最近,この構成が多いのは著作権のためでしょうか?Brushに続くところで,いつもがっかりしてしまいます. 12. JEFF & TAL SOLO タル様がベースソロを始め,途中からジェフがタル様の左背後にやってきて,1弦を演奏する形式.二人羽織りといわれたが,正確にはそうでないと思います.最後の方にFreeway Jamのフレーズが出てくる御愛嬌あり. 13. Blue Wind(Wired) なぜか「盛り上がりの曲」になってしまった蒼き風です.もっとスマートな曲のはずなのですが,ジェニファーの時に悪のりして,お客さんの拳を求めるような曲になってしまいました.すごく良い歌で大好きなんですが. 14. A Day in the Life ビートルズの曲ですが,数年前,アメリカのフィギュアで採用されたりして,ジェフ版もかなり市民権を得た曲ですね.壮大な感じですが,個人的にはあまり好きな曲ではありません. アンコール 15. Where were you(Guitar Shop) ハーモニクスで聴かせるという意味では,TWO RIVERSをかぶってしまい,やはり見せ場の多いこちらが採用されることが多いものの,個人的にはTWO RIVERSの方が好きです.ジェフはギターの音の素晴らしさを売りにしているので仕方が無いが,楽曲としてすぐれているものも多いので,そっちもいれてくれても良いと思います. 16. BIG BLOCK(Guitar Shop) この曲もジェフが多用したがる「盛り上がりの曲」です.個人的にはあまり好きな曲ではありません. 17. SCOTTISH ONE イギリスの田舎風の曲のイントロから始まり,勇気が出るような曲です.次のアルバムに入ることを強く希望します. 18. PETER GUNN 昔のテレビ番組の主題歌で,40歳以上の人なら「なつかしー!」と思ったのではないでしょうか?ジェフが弾くとすっごくかっこいい.思わずコピーしたくなりました. (全18曲,80分)
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