ジェフベック大阪& [祝]尼崎 2010

グランキューブ大阪

尼崎アルカイックホール

メンバーは、


私の永年の夢が叶ってしまいました。人生の運のほとんどを使い果たしたかも。もう宝くじもあたらないでしょう。ああ、お年玉年賀状が全然当たらなかったのは、これのために、誰かが運をためてくれていたのか?

私は高校生のとき、アルバム「ワイヤード」を聞いて、ジェフベックのファンになりました。当時、初めて買ったギターは、もちろん、白のストラトキャスターモデルでした。そして、今も白のストラトキャスターを弾いています。当時は、1ドル350円の時代でしたし、高校生の私はフェンダーのストラトキャスターは買えませんでした。今は、フェンダーのストラトキャスターを持っています。これもまた、一つの夢でした。

ワイヤードの中でも一番すきな曲は、1曲目のレッドブーツです。これは今も変わりません。私のなかで、ジェフベックのベストアクトです。そして、このベストの演奏にしているのが、キーボードのヤンハマーと、そして、ドラムのナラダマイケルウォルデンです。

これまで、ジェフベックの来日公演のたびに、レッドブーツが演奏されましたが、どれもこれも、なんだか違う曲でした。そのたびに

「ドラムがナラダマイケルウォルデンだったらいいのに」

http://www.geocities.co.jp/Hollywood/1097/jb/2009.html

http://www.geocities.co.jp/Hollywood/1097/jb/2006.html

http://www.geocities.co.jp/Hollywood/1097/jb/2005.html

と神様にお願いしていました。

ついに、その願いが神様に届き、実現しました。

しかも、今回は私の町、尼崎に、きてくれることになりました。

さらに、2009年の日記に書いたとおり、ベースには、ファンク系、しかも、超強力な、ロンダスミスをつれてきてくれたのです!!!!

まさか、実現するとは思っていなかったことがついに実現しました。ジェフベックも私と同じ気持ちだったというわけです。

というわけで、大コーフンしつつ、大阪、尼崎のライブに行ってきました。

ああ、神様、本当にありがとう。


ライブのご様子(グランキューブ大阪)

(MIXIの私の日記を転載、アレンジしたものです。)

グランキューブ大阪は初めてでしたが、とてもきれいなホールでした。iPodで最新アルバムであるエモーションアンドコモーションを聴きながら向かいましたが、玉江橋を過ぎるころから、美しいエレジーのBGMのせいもあってか、涙が込み上げてきました。ライブの前からこんな状況で、本当に今まで生きていて良かったと思いました。

1.エタニティブレス〜ストレイタス

ああっ、私が最近のライブで一番好きな曲やんかっ!!!!なんで、うちらの好みをわかってくれてるん??

(申し訳ありませんが・・・)前のジェフベックバンドのベースの人が「???」だったせいか、ベースの太さ、すごさがぐんぐん来ました!

ジェフ(以下、先生)を聴きに来ているはずが、ドラムとベースに吸い込まれてしまう!!慣れた曲のせいか、先生も絶好調。非常に安定した滑り出しで、ほとんどノーミスのまま、新たな展開も入れて、すんごいかっこいい!

そして、、、ドラム!なんで、今までのひと、こういう風にたたけなかったのか?カリウタさんも最後は大変すばらしかったのに、それは「やっと到達できた」という感じで、元々のナラダさんにはどうしても届きません。

何もめずらしいことはしていないのに、やたらとドラムかっこいい。曲全体が今までの100倍かっこいい。どういうことか????

2.レッドブーツ!!!!!!!

2曲目でレッドブーツ!ジェフベックはやっぱり、これをねらって、ナラダを呼んでくれたんですね。ホームページに書き続けた私の想いが届いたのか?(うぬぼれ許して!!)ナラダはワイヤードのようにめちゃくちゃたたいているわけではないし、バンドのほかの人がおぼれないようにきっちり合図だしつつリズムキープしているが、今までのドラムとは全然違う。今までのライブのレッドブーツって、「なんだかおかしな曲」みたいなイメージが強かったのだが、「こういう風にたたけよ!」とナラダが教えてくれているみたい。先生もドラムに尻を叩かれて、絶好調。ベースがまたものすごい。

ジェイソン。がんばれ。もう少しボリュームをあげてもいいよ。

3.Corpus Christi Carol

ニューアルバム「エモーションコモーション(エモコモ)」から、とても美しい曲。グランキューブ、皆涙。

3.新たなアレンジ〜ハンマーヘッド

エモコモの中で、一番ハードな、ライスプディングを思わせる曲。mixiのジェフンベックコミュニティに、「この曲をやってくれたらいいのにな」と書き込んだ曲。書き込みを先生に盗撮されているとしか思えない!(妄想)なぜ、こんなに、かっこいい曲ばっかりやってくれるのか?

4.Mna Na Eireann

どっかで聞いた曲だけど、知らない曲。エモコモに入りそうな美しい曲です。なぜ入らなかったのか?5〜7曲目を削ってこれを入れたらよかったのに。ロンダスミスはウッドベースの電気版みたいなのをこの曲以降多用。非常に美しい曲。

(公演後、他の人の曲のアレンジであることがわかりました。ケイトブッシュも歌っています。)

5.ロンダスミスのソロ

驚異的!!ロンダスミスってほとんど知りませんでしたが、本当のプロ。そのテクニックもさることながら、根性がプロ。「絶対まけへんで」という根性と正確さ、確実さ、握力の強さ。ベーシストというより、プロフェッショナルとして大尊敬。こんなすばらしい女性が世界にいたことに感謝。先生も安心してサポート。というか、ノリノリ。

6.ピーゲレ

ニューアルバムのエモコモは、「ロッドがボーカルだったらよかったのに」という曲もありました。切ないフレーズの曲。ロッドとジェフ。切ない二人。

7.ローリンアンドタンブリン

ロンダスミス、かっこよすぎ!!なんじゃ、このひと?こんなかっこいい人おってええのか?先生も、ボーカルに揺すられて、最高の演奏。やっぱ、いいバンドがつくと、先生は全然違う。予想もつかない、よい演奏になる。ジェイソンさんも、変なボーカルでがんばる。しかし、ロンダスミスのすごさばっかり目立ってしまう。

この曲、個人的にすんごいすきで、土佐高の友達ともやってみたけど、結構タイミングがむつかしくて失敗。。。

8.ネバーアローン

この曲もエモコモの最高の曲の一つです。アフリカチックですよね。ナラダのドラムが光ります。美しい。ため息ばかりです。

9.ビッグブロック

この曲のみ、先生と私の中で気が合わない曲。毎回やられるんですが、何がいいんだか??好きな人いたらすみません、ごめんなさい。私がどうも理解できないだけです。ごめんなさい。今回のコンサートで唯一、「またこれかいな」と思ってしまった曲でした。ごめんなさい。

10.オーバーザレインボウ

最初にこの曲聞いたときは、本当に涙がでました。今回完成度が一段と高くなり、非常に安定した演奏でした。ナラダとロンダスミスのアレンジも最高。最初のアレンジもよかったけど、今回もすばらしい。

11.ブラスト

いかにも「ジェニファーがつくりました」的な、とっても不思議なリズムの曲。くせになる曲で、フーエルスの中の秀逸な曲の一つ。ドラムが原曲より光っているのが、なんちゅーか、ほんちゅーか的でした。とにかく、今回は、バンドが短期間で発足されたのにもかかわらず、ドラムの解釈がすばらしい。やっぱり、ナラダって天才なんだろうなあ。この曲で、先生は、最後、ちょっとだけとちる。そのとちりが、先生らしくてすてき。とちっても、先生はせいいっぱい「やりました!」ってジェスチャーされてました。

12.エンジェル

昔、先生は、最後の右手でスライド持って音程とるとこで、ギターを上に持って、「必死でやってる!」って感じでしたが、もう全然そんなことはなく、余裕で、ずっと、客席みて、へらへら、にこにこ、やっていました。そういうとこみせたいんだろうなあ、先生。

13.ダーティマインド

ナラダのドラムソロあり。でも、なぜかジェイソンさんのドラムソロもはいる。ロンダスミスのボーカルが最高にセクシー。複式呼吸して、ベースが揺れるのもセクシー。

14.ブラシブルース

ジェフらしい、いい曲なんですが、私は、ワイヤードのグッバイポークパイハットの方がすき。たぶん印税の関係と思う。ナラダのブラシがはえる〜。

15.I Want to Take Higher

「はーいやーっ!」って3人で叫ぶ曲。ロンダスミスがめっちゃかっこいい。ロンダスミスのかっこよさって、上っ面じゃなくて、人生そのものがにじみ出ている。先生も思わず弾きまくってしまう。やっぱ、バンドがいいことって大切。

16.アデイインザライフ

この曲って、コンサート第一部の最後の定番ですね。今まで何度も演奏されたけど、やっぱり、今回は最高でした。先生も慣れているというところも大きいとは思うけど、それだけではないような・・・。

17.アンコール

先生が、うれしそうに、オックスブラッド的レスポールを持って、みんなに、「久々にレスポールだよーん」と楽しそうに紹介。何かいな?とおもったら、なんだかクレイジーレッグス的先生萌え曲でした。レスポールさんの追悼かなあ??皆、暖かく見守る。ファンだし。仕方ないし。

(追悼の意でレスポールのHow high the Moonを演奏したとのことです。)

18.誰も寝てはならぬ

エモコモで大抵の人が、突然のフレーズに、不覚にも涙をこぼしてしまう曲。

この曲はずるいです。皆、ぼろぼろ泣きながら、ライブ終わりました。大のおとながぐすぐす言いながら、明るくなったホールで笑っていました。

近年の中では最高のライブでした。完成度も、やんちゃも、曲も。そして、バンドも。

人種差別では絶対ありませんが、やっぱり、ドラムとかベースって、黒人には勝てないんだろうか?今回つくづくおもいました。この二人すごすぎ。何がどう違うのかよくわからないが、今までのは一体なんだったのだ?という感じです。先生も自由に弾けている感じだし、ミスの割合もめちゃ低いです。

この日を私が迎えたのは、30年前にワイヤードに出会ってからの運命だったような気がします。まさか、あのときの衝撃をくれたナラダがジェフベックと来てくれるとはおもいませんでした。本当に生きていてよかった。

明日は、いよいよ尼崎です。


ライブのご様子(アルカイックホール尼崎)

(MIXIの私の日記を転載、アレンジしたものです。)

大阪では、緊張のぶつかり合いでの鋭い演奏が目立ち、緊張感が持続できず、アンコールが一回になったような気がしますが、

尼崎は、よい意味で緊張がとけ、ある意味、ユルユルな感じとなり、バンドがリラックスしてとてもよい雰囲気でした。

尼崎は当日券があり、集客に余裕があったことがメンバーにもしかしたら伝わっていたのかも。。。以前、NHKが撮影に入っただけで(まあ、10台カメラが向いたというので仕方ないかもしれませんが)先生が緊張しすぎて、「どうしてこれが公式ビデオとして残ってしまったの??」と、悔しい思いをしたことがありましたが、そういうことも関係しているのかもしれません。全くわかりませんが。

というわけで、

生きて、この日を迎えられたことに、まず感謝します。ありがとうございました。まず、家族に前々から説得し、絶対この日には病気になったりしないことをお願いし、次に、会社にも来日が決定したときから、ほぼ、毎日、説得を重ね、休日出勤を続けました。本日は息子の入学式もあり、念のため、休暇もとりました。本当にありがとうございました。30年の想いが、本日叶いました。この日のために、あの日のワイヤードがあったのだとおもいます。

日本人は、やはり「ワイヤード、レッドブーツ、そして、ナラダマイケルウォルデンさんがドラム」が夢だったとおもいます。それは叶わぬ夢とわかっていました。

それが、叶いました。それも、今生きている土地、尼崎で。

尼崎、大盛り上がりでした。グランキューブより、席、狭いし。客、声、でかいし。やたら、口笛、うまいやつおるし。バンドも大盛り上がり。

盛り上がりすぎて、最初の1曲目(ストレイタス)から、最後の方、全員、違うパート弾き出すし。客あせるけど、そこは、ナラダがおるから、全然大丈夫。きっちり終わるし。

本当にすばらしいバンドです。

ナラダマイケルウォルデンさん、来てくれてありがとう。今までのバンドは、一体なんだったのか????

そして、ロンダスミスをつれてきてくれてありがとう。私は、すっかり、ロンダスミスの大ファンになってしまいました。ベースもすごいが、存在感がダンチ。前に出てきて奏でるソロ、客も前のめりになるし!

このリズム隊は、一体なんなのでしょうか?これまでのバンドを覆す内容でした。

昨日までは、逆鬼太郎のタイガーストライプで、「まさか阪神を意識して?」とおもいましたが、本日は、唐草の模様のついた上下白のめちゃめちゃかっこいいお姿で、「これが尼崎仕様か!」と大変感激いたしました。あまりにかっこよすぎたので、後ほどのオフ会で、先輩に

「あんなかっこいいのは、ちょっとジェフベックじゃない」

とかいわれてしまいました。

とにかく、見栄え的には最高でした。二の腕もすごかったし。あ、もちろん、胸筋、腹筋もね。。

さて、セットリストですが、グランキューブと基本的には同じです。

1.エタニティブレス〜ストレイタス

大好きな曲でしたが、これまで以上にすばらしかった。今までは一体なんだったのだ?という感じです。今回は、メンバーが、リラックスしすぎて、あっちいったり、こっちいったりしている間に、「ジェフこの辺かな??」みたいな弾き方しはじめ、一体どうなるのか???と最初から焦りましたが、そこは、ナラダがいるので、最後は全然大丈夫でした。

2.レッドブーツ!!!!!!!

来たで。レッドブーツ。わかってたけど。来た。

よみがえったレッドブーツ。ナラダは、ワイヤードほど、乱暴でやくざなドラムは全然叩いていません。でも、今までとは全然違います。「こうやれよ!」という、すばらしい見本。でも、誰も、こうはできない。

日本人はワイヤード、レッドブーツ、ナラダです。

この日が本当に来るとは、誰も思っていなかったのでは?

3.コーパスキリストキャロル

ニューアルバムからの1曲。ワイヤードでコーフン状態で、わけわからんなっている客を、とりあえず、おさえる。

4.新たなアレンジ〜ハンマーヘッド

この曲も、元からこのリズム隊でやればよかったのにと、誰もがアルカイックホールで心で叫ぶ。

5.Mna Na Eireann

三連符っぽいバックの入る美しい曲です。すみません、知らなくて。

でも、とっても美しい曲。

ジェフベックは、美しさに到達したと思います。

私は、もちろん、暴力的なレッドブーツが大好きです。でも、その一方で、こんな美しい曲にも感動し、涙します。それが、ジェフベックなんだとおもっています。

6.ロンダスミスのソロ

尼崎のお兄様たちが、「ろんだーっ」っと叫ぶので、ロンダスミスも、がんがん前に出て弾きまくりました。この人、天才だけど、それ以上に、気持ちが前に行ってる。本当のプロ。かっこいい!としかいいようがありません。

7.ピーゲレ

ここで、ピアノがフィーチャーされるんですが。

8.ローリンアンドタンブリン

ロンダスミス、かっこよすぎ!!それ以上の言葉がおもいつかない。一体どうなっているのか?以降、ロンダスミス様、もしくはロンダ様と呼びます。私はロンダ様を目指すぞ。無理だが。(はじめっから)

9.ネバーアローン

この曲きいて、アフリカ象を思い出すのは私だけですか?新曲なのに、非常に安定した演奏。

10.ビッグブロック

ごめんなさい。前回同様。

ロンダ様はすごかったです。ロンダ様のための選曲か?それなら納得です。

11.オーバーザレインボウ

ナラダとロンダ様のアレンジ聴いて、地球が滅亡するんじゃないかとおもいませんでしたか?なんだか、もう、死ぬ前に聴いて置くべき曲のような。虹の向こうには何があるんだろう?

12.ブラスト

ヒヤヒヤしました。

先生は、適当に知っているフレーズ弾いていますが、リズムがジェニファー的で、結構たいへん。

13.エンジェル

今回は、大阪よりは、ちゃんと、バーをつかっていました。なんだか、完璧すぎて、もう、ステージでやる必要もないかなと。それだったら、ツーリバーズとか、、、と思ったんだけど、それを先生も考えて、エモコモなんですよね。ここが、想いが通じたというかなんというか。そんな不遜なこと考えながら、先生を見ていました。

14.ダーティマインド

これでしたっけ?

なぜか、オリンピックホワイトから、ブロンドがかったギターに交換。ギターがどう違うかは、素人なので不明。ブロンドがかったギターは1曲のみ。

15.ブラシブルース

ナラダがブラシしてたけど、

16.I Want to Take You Higher

めっちゃかっこいい曲。なぜか、テレキャスター登場。なぜかは、ギターに詳しくないのでよくわかりません。3人で歌うが、やっぱりロンダスミス最高。

うー、ちゃか、うじゃちゃか、っていう、ナラダもかわいかったけど。

17.アデイインザライフ

この曲で最後って、皆わかるので、アルカイックが妙にへんな雰囲気になる。皆、「アンコール2曲でおわらへせんど!覚悟しとけよ、われ」というテレパシー送りすぎ。

18.アンコール

先生のオックスブラッド的レスポールもそうですが、全く大阪できがつきませんでしたが、ジェイソンがテレキャス弾いてました。でも、音は入っていなかったと思う。暇だからか?

18.誰も寝てはならぬ

この曲、わかっていても、泣くし。ずるいし。国民的な曲だから?理由はわからないが、とにかく、泣く。

ここで、尼崎市民、ほか、いったん、おとなしくさせられる。しかし、思い直して、わーわーと騒ぎまくり、いったん、客電つくも、アンコール。

19.シリータ(恋人たち)

今までで最高のシリータでした。

あんまり好きな曲ではありませんでしたが、ここ数年の演奏で好きになり、今回は最高のアレンジでした。

シリータは、美しい声でしたよね。

 

本当にすばらしいバンドでした。

生きていてよかった。

生きていれば、こんなにいいことがある。

ジェフベックに、ナラダに、感謝です。

そして、新たな私の大きな生きる目標をつくってくれたロンダスミス様に、大感謝です。

尼崎まで来てくれてありがとう。

 



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